浜崎鍼灸整骨院 2025年11月のお知らせ|「急な冷え込み」で古傷が痛む理由【鍼灸師監修】

寒い日に古傷である膝の痛みに苦しむ中高年の男性。

「寒くなると、古傷が疼く」それ、諦めないでください

2025年10月31日
浜崎鍼灸整骨院 院長 浜崎 洋


こんにちは。大阪市の浜崎鍼灸整骨院、院長の浜崎です。
つい先日まで「暑い、暑い」と言っていたのが嘘のように、急に空気が冷たくなりましたね。金木犀の香りも終わり、いよいよ冬の入り口です。
「先生、急に寒くなったら、昔に痛めた膝がまたズキズキ痛みだして…」
「朝、布団から出るのが辛くて、腰が固まったみたいに痛いんです」
最近、院の待合室では、このような「冷え」による不調、特に「古傷」や「持病」の痛みを訴える患者さまの声が、本当に増えています。
この記事は、「どうせ、寒くなったらしゃあないわ」と、その痛みを諦めてしまっている、あなたのために書きました。
なぜ、寒くなると体が痛むのか。その本当の理由と、ご自宅でできる簡単なセルフケア、そして私たち専門家がお手伝いできることを、伴走者として一緒に見つけていきましょう。

目次

この記事でわかること

  • 2025年11月の休診日のお知らせ
  • なぜ「急な冷え込み」が、古傷や関節の痛みを引き起こすのか
  • 痛みと「自律神経の乱れ」との、知られざる深い関係
  • 専門家が教える、体を芯から温める「正しいお風呂の入り方」
  • 今日から実践できる3つの「首」を温めるセルフケア

11月の予定と休診日のお知らせ

浜崎鍼灸整骨院の2025年11月の休診日カレンダー。3日と24日が赤くマークされている。
2025年11月の休診日をお知らせいたします。

秋も深まり、読書やスポーツが心地よい季節ですね。

当院の通常の施術時間は、下記の通りです。

通常診療時間

曜日午前午後
月・火・木・金8:00〜12:3016:00〜19:30
水・土8:00〜12:30休診

休診日: 日曜・祝日・水曜午後・土曜午後

🎌11月の祝日による休診

  • 11月3日(月・文化の日)
  • 11月24日(月・勤労感謝の日の振替休日)

上記は休診とさせていただきます。

ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。朝晩の冷え込みが厳しくなりますので、体調を崩されないよう、ご自愛くださいね。


季節のメッセージ〜「急な冷え込み」で古傷が痛む、本当の理由〜

「寒くなると、昔の怪我が痛む」

これは、決して「気のせい」ではありません。

あなたの体が、気温の変化に必死で適応しようとして発している、明確なSOSサインなのです。

では、体の中では何が起こっているのでしょうか。

1. 「冷え」が「痛み」を生み出すメカニズム

冷えが血行不良、筋肉硬直、神経圧迫を経て痛みを生み出す悪循環のメカニズムを図解。
なぜ、冷えが「古傷」の痛みを呼び起こすのか?

気温が急に下がると、私たちの体は、体温を外に逃がさないように、まず手足の血管をギュッと収縮させます。

【ポイント】痛みの悪循環

  1. 血行不良: 血管が縮こまると、筋肉や関節への血流が悪くなります
  2. 筋肉の硬直: 血液(=栄養や酸素)が届かなくなった筋肉は、酸欠状態になり、ガチガチに硬直します
  3. 神経の圧迫: 硬くなった筋肉は、その間を走っている神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こします
  4. さらなる硬直: 痛みを感じると、体はそれ以上動かないように、さらに筋肉を緊張させます

この「冷え → 血行不良 → 筋肉の硬直 → 痛み → さらなる緊張」という負のスパイラルこそが、あなたの古傷を疼かせる、最大の原因なのです。

2. 見落とされがちな「自律神経」のパニック

自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが、寒さによって交感神経優位になる様子を示す図解。
見落とされがちな「自律神経のパニック」とは?

そして、この悪循環には、もう一つの大きな要因が関わっています。

それが、浜崎鍼灸整骨院が最も得意とする分野「自律神経の乱れ」です。

【豆知識】体は、寒さを「敵」だと勘違いする

私たちの体を守る自律神経には、アクセル役の「交感神経」と、ブレーキ役の「副交感神経」があります。

寒い外気にさらされると、体は「敵が来た!」と勘違いし、アクセル(交感神経)を全開にします。血管を収縮させ、筋肉を緊張させ、体を戦闘モードにするためです。

しかし、この戦闘モードが一日中続くとどうなるでしょう?

体はリラックスする暇がなく、夜、布団に入っても緊張が解けません。その結果、血行不良や筋肉の硬直が慢性化し、ちょっとしたことで痛みを感じやすい、過敏な体質になってしまうのです。

厚生労働省、こころの耳 用語解説「自律神経失調症」


薬に頼る前に。自宅でできる「冬支度」セルフケア

「じゃあ、どうすればいいの?」

大丈夫です。ご自宅でできる、とても簡単で、効果的なセルフケアがあります。

ポイントは、**「どうやって体を温めるか」**です。

1. 15分の「ぬるめのお風呂」が最強の味方

38度から40度のぬるめのお風呂で、リラックスして入浴する様子。湯船の温度計は39度を示している。
「熱すぎず、ぬるすぎず」がポイントです。

「寒いから、熱いお風呂で温まろう!」

実はこれ、やり方によっては逆効果になることがあります。

42度以上の熱いお湯は、かえってアクセル(交感神経)を興奮させ、体を緊張させてしまうのです。

【ポイント】プロが教える、正しいお風呂の入り方

  • お湯の温度: 38度〜40度の「少しぬるいかな?」と感じるくらい
  • 時間: 15分以上、ゆっくり浸かる

この「ぬるめのお湯に、長く浸かる」という方法が、ブレーキ役の副交感神経を優しく刺激し、ガチガチになった筋肉や血管を、芯から緩めてくれるのです。

一日の終わりに、このリラックスタイムを取り戻すことが、痛みの出にくい体への第一歩です。

2. 体を冷やさない、3つの「首」を温めよう

温めるべき3つの首(首・手首・足首)の位置と、マフラー、手袋、レッグウォーマーを着用した様子を示すイラスト。
体を効率よく温める3つの「首」とは?

効率よく体を温めるには、ポイントがあります。

それは、皮膚のすぐ下を太い血管が通っている、3つの「首」を冷やさないことです。

温めるべき場所とおすすめのアイテム

温める場所おすすめのアイテム
マフラー、ネックウォーマー
手首手袋、リストウォーマー
足首レッグウォーマー、厚手の靴下

この3つの「首」を温めるだけで、そこを通る血液が温められ、その温かい血液が全身を巡るため、体全体が効率よくポカポカしてきますよ。


私たちの想い―「冬はしんどい」を「冬も快適」へ

浜崎鍼灸整骨院の院長が、患者に寄り添い、親身になって問診をしている風景。
私たちは、あなたの「もう治らない」という言葉に、真正面から向き合います。

「もう年だから、寒くなったら痛むのは当たり前」

「この痛みとは、一生付き合っていくしかない」

私が日々の臨床で一番悔しいのは、患者さまがそう思い込んで、諦めてしまっていることです。

浜崎鍼灸整骨院は、ただ痛む箇所をマッサージする「修理屋」ではありません。

私たちは、あなたの「体質」そのものに目を向けます。

  • なぜ、あなたの自律神経は乱れやすいのか
  • なぜ、あなたの体は冷えやすいのか

その根本原因を、あなたの生活や、体の歪みから一緒に探し出し、鍼灸や整体という、体が本来持つ「治る力」を引き出すアプローチで、サポートします。

私たちのゴールは、冬の寒さを恐れる毎日から、あなたを解放すること

「寒くなってきたけど、今年はなんだか調子がいいな」

そうやって、あなたが笑顔で冬を越せるようになるまで、私たちは「伴走者」として、あなたの体に、そして人生に、とことん寄り添います。

「どうせ治らない」と我慢する前に、ぜひ一度、あなたのその「古傷」の話を、私たちに聞かせてください。


11月を元気に過ごすために|「冷え」に負けない最終チェック

11月を元気に過ごすための冷え対策チェックリスト。正しい入浴法や3つの首を温めるポイントが含まれている。
今すぐできる「冷え」対策!最終チェックリスト。
  • ✓ 11月は「文化の日(3日)」と「勤労感謝の日の振替休日(24日)」が祝日
  • ✓ 急な冷え込みは、血管を収縮させ、筋肉を硬直させるため、古傷が痛みやすくなる
  • ✓ 寒さによるストレスは、自律神経の「アクセル(交感神経)」を過剰に興奮させる
  • ✓ 痛み止めに頼る前に、まずは体を「正しく温める」セルフケアが重要
  • ✓ 熱いお風呂は逆効果。38〜40度のぬるめのお湯に15分以上浸かるのがベスト
  • ✓ 「首」「手首」「足首」の3つの首を温めると、効率よく全身を温められる
  • ✓ 「もう年だから」は思い込み。体は何歳からでも変えられる
  • ✓ 鍼灸は、自律神経の乱れという「火種」にアプローチできる、根本的な選択肢

ご予約・お問い合わせ

お体のことで気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

浜崎鍼灸整骨院
📍 大阪市淀川区十三東3-9-10シャルム十三1階
📞 06-6885-8851
🌐 [浜崎鍼灸整骨院メインサイト]


※当院のホームページに掲載している内容は、臨床経験や既存の研究に基づいていますが、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。施術による効果には、一人ひとりの体質や生活習慣によって個人差があります。私たちは、あなたの伴走者として、あなたにとっての最善を一緒に見つけていくことをお約束します。

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この記事の執筆者

浜崎鍼灸整骨院院長、浜崎洋の画像
浜崎鍼灸整骨院 院長 浜崎 洋

浜崎 洋(はまさき ひろし)

  • 院名: 浜崎鍼灸整骨院
  • 役職: 院長
  • 年齢: 57歳
  • 所在地: 大阪市
  • 保有国家資格: 鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師
  • メディア実績等: 24時間テレビ「愛は地球を救う」チャリティーマラソンにメディカルスタッフとして参加。新聞・テレビなど取材多数。国内だけでなく海外からも患者が来院。
  • 人物像: 三児の父。趣味はラグビー、ソフトボール、ハイキング、サイクリング、映画・音楽鑑賞、食事会。地域ボランティア活動にも積極的で、災害ボランティアでは全国を駆け巡る。
  • モットー: 「やり過ぎない」
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