ふくらはぎがつったような痛みが続くのは病気のサイン?血栓の不安を解消する根本改善ガイド
こんにちは。大阪市で浜崎鍼灸整骨院を営んでいる、院長の浜崎洋です。鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師の3つの国家資格を持ち、臨床経験3000件以上の現場で培ってきた知識を、今日はお伝えします。
「先生、夜中に足がつって目が覚めるんです。それから3日経つんですけど、まだふくらはぎが痛くて……これ、ただのつりじゃないですよね?」
先日、40代の女性患者さまがそう言いながら、不安そうな表情で来院されました。お話を聞くと、デスクワークで一日中座りっぱなし、水分もあまり摂らない生活が続いていたとのこと。ふくらはぎを触診してみると、確かに筋肉が硬く張っていて、軽く押すだけで「痛い!」と声が出るほどでした。
「大丈夫ですよ。でも、念のため片足だけ腫れてないか、熱を持ってないか、もう一度確認させてくださいね」
こういったご相談、実は本当に多いんです。ふくらはぎがつった後、数日経っても痛みが引かない。夜寝ている時や、ふとした瞬間に激痛が走り、その後も肉離れのような違和感が残る。あるいは片足だけに腫れや熱感がある場合、それは単なるこむら返りではなく、血栓などの病気が隠れているサインかもしれません。
ストレッチをすべきか、冷やすか温めるか、何科に行けばいいのか。マグネシウム不足や芍薬甘草湯の活用法、深部まで届く温熱ケア、そして自律神経やインナーマッスルへのアプローチも含め、あなたの不安を解消するお手伝いをします。
この記事でわかること
- 「つった後の痛み」がなぜ数日も長引いてしまうのかという医学的な理由
- 放置すると危険な「血管のトラブル」を見分けるための重要チェックポイント
- 湿布やマッサージだけでは届かない深部の筋肉を緩めるための根本的なアプローチ
- 日常生活で今日から取り入れられる血流改善と再発防止のための具体的なセルフケア
ふくらはぎがつったような痛みが続く原因と病気の予兆
ふくらはぎに違和感が残り続ける場合、そこには体からの重要なメッセージが隠されています。 まずは自分の状態が「安静にしていて良いもの」なのか、それとも「医療機関へ急ぐべきもの」なのかを正しく見極めることから始めましょう。私はこれまで3000件以上の臨床経験がありますが、最初に見極めを誤ると、治るものも治らなくなってしまうからです。
1. 片足だけに腫れがある場合は血栓の危険性を疑う

左右の足の太さを比べることが、重大な病気を見逃さない第一歩です
ふくらはぎがつったような痛みが続く状況で、最も警戒しなければならないのが「深部静脈血栓症(DVT)」です。これは足の深いところにある静脈の中に血の塊(血栓)ができてしまう病気です。もし、あなたの痛みが「片足だけ」に現れていて、明らかに健側の足よりも腫れているなら、筋肉の問題ではなく血管のトラブルを第一に疑うべきです。
なぜ片足だけが腫れるのかというと、血栓によって血液の帰り道がせき止められ、渋滞を起こした水分が組織に染み出すからです。痛み方も独特で、筋肉痛のような鈍痛だけでなく、足を地面についた時の圧迫感や、じっとしていてもズキズキと拍動するような痛みを感じることがあります。また、皮膚が赤黒く変色したり、むくみによって肌がテカテカと光沢を帯びるのも特徴的なサインですね。
この病気の恐ろしい点は、足にできた血栓が血流に乗って肺に飛び、肺の血管を詰まらせる「肺塞栓症」を引き起こす可能性があることです。そうなると突然の息苦しさや胸痛に襲われ、最悪の場合は命に関わります。災害ボランティアの現場でも、避難所生活での活動不足からこの症状を訴える方を多く見てきました。単なる「つった後の痛み」と軽視して歩き回ると、血栓を剥がしてしまうリスクがあるんです。
【緊急性の高いサインを確認してください】
⚠️【今すぐ病院へ!命に関わるサイン】
・左右の足の太さを比べてみてください。片方だけパンパンに腫れている
・じっとしていても、ふくらはぎの奥がズキズキ痛む
・足の皮膚の色が赤紫色や青白く変色している
・歩くと痛みが増し、さらに息苦しさや動悸を伴う
これらの症状がある場合は、セルフケアで様子を見るのは「やり過ぎ」です。すぐに循環器内科や血管外科を受診してください。
(出典:厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防について」)
2.肉離れとこむら返りの残存痛を識別する自己チェック
「血栓のような腫れはないけれど、痛みが引かない」という場合、次に考えられるのが「ポスト・クランプ・ダメージ(痙攣後の微細損傷)」です。こむら返りが起きた時、ふくらはぎの筋肉は自分の意志とは無関係に猛烈な力で縮まろうとします。この時、驚いて足を急激に伸ばしたりすると、縮もうとする力と伸ばそうとする力がぶつかり合い、筋繊維がミクロの単位で引きちぎられてしまうんです。これが「つった後の痛みが続く」正体の一つです。
軽い肉離れの状態と言い換えてもいいかもしれません。単なる筋肉の痙攣による疲れであれば、ゆっくりストレッチをすると「気持ちよく伸びる」感覚がありますが、組織が傷ついている場合は「痛くて伸ばせない」のが特徴です。無理に伸ばすと症状を悪化させてしまうので、痛みの質を冷静に判断しましょう。私はラグビーを長年やってきましたが、この微細な損傷を放置して競技を続けると、本格的な肉離れに移行するのを何度も見てきました。
| チェック項目 | 単なるこむら返り | 肉離れ(微細損傷) |
|---|---|---|
| ストレッチした時の反応 | ゆっくり伸ばすと気持ちいい | 伸ばすと特定の場所に激痛が走る |
| 痛みの場所 | ふくらはぎ全体が重だるい | 指で押すと「ここだ!」という一点が痛い |
| 持続期間 | 24時間以内に楽になる | 3日〜1週間以上、痛みが変わらない |
3.病院の何科を受診すべきか迷った時の判断基準
「この痛み、どこに相談すればいいの?」と迷う方も多いですよね。基準は「きっかけ」と「見た目」です。スポーツ中や、重いものを持った瞬間など、「痛くなったきっかけ」がはっきりしている場合は整形外科が第一選択です。レントゲンやMRIで、筋肉の断裂や骨の異常、あるいは腰の神経の問題がないかを確認してくれます。また、「歩くと痛みが増す」「足に力が入らない」といった症状も整形外科の領域です。
一方で、怪我の覚えがないのに足が腫れている、血管がコブのように浮き出ているといった場合は、血流の専門である循環器内科や血管外科が窓口となります。もし病院で「異常なし」と言われたけれど、どうしても痛みが引かない……という時は、筋肉の質や自律神経のバランスを整える東洋医学(鍼灸施術など)の出番かもしれません。西洋医学は「検査」が得意ですが、私たち鍼灸師は「機能の回復」をお手伝いするのが得意なんです。無理に「やり過ぎない」で、まずは病院で重大な病気がないかを確認することが、安全な回復への近道ですよ。
4.夜中に歩くと痛い症状と坐骨神経痛の意外な関係
ふくらはぎがつったような痛みが続く原因が、実は「腰」にあるケースも少なくありません。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症によって神経が圧迫されると、ふくらはぎに沿って「引きつるような痛み」が出ることがあります。これを坐骨神経痛と呼びます。夜中にトイレで起きて歩き出した時に足が痛む、あるいは少し歩くと足が重だるくなって休むと楽になる、といった症状がある場合は、筋肉そのものよりも神経の通り道に問題がある可能性が高いです。
私もラグビーなどで腰を痛めた経験があるのでわかりますが、腰に自覚症状がなくても、ふくらはぎにだけサインが出ることもあるんです。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれますが、そのポンプを動かすスイッチは腰にある神経なんですね。もしあなたの痛みが、太ももの裏や足先までのしびれを伴うなら、一度腰のケアを考える必要があります。詳しい症状については、当院の坐骨神経痛の解説ページも参考にしてみてください。
あわせて読みたい「坐骨の痛み・お尻のしびれを根本改善|大阪市の浜崎鍼灸整骨院【3000件超の実績】」
5.筋肉疲労を長引かせるマグネシウム不足と食事の改善
「先生、もう1ヶ月も毎晩足がつるんです。夜中に何度も目が覚めて、寝不足で仕事にも集中できなくて……」 先日、60代の男性患者さまがそう訴えて来院されました。お話を伺うと、仕事の付き合いで外食が多く、野菜はほとんど摂らない生活が続いているとのこと。試しに1週間の食事記録をつけていただいたところ、海藻もナッツも大豆製品もほとんど摂っておらず、マグネシウムが慢性的に不足している状態でした。 そこで、毎朝の味噌汁にわかめを追加し、おやつにアーモンドを10粒ほど食べる習慣を提案したんです。すると、2週間後には「先生、この1週間一度もつってないんです!」と、驚いた表情で報告してくださいました。 筋肉がスムーズに動くためには、カルシウムとマグネシウムというミネラルのバランスが欠かせません。現代人は特にマグネシウム不足に陥りやすく、これが原因で筋肉が「緩む」ことができなくなり、つったような痛みがダラダラと続いてしまうんです。マグネシウムは筋肉の弛緩を司るミネラル。これが足りないと、筋肉は一度縮んだら最後、リラックスすることができなくなります。
海藻類、ナッツ類、大豆製品などを意識して摂ることで、筋肉の緊張を和らげる助けになります。また、急な痙攣には漢方の「芍薬甘草湯」が即効性を発揮することもありますが、これはあくまで一時的な対応。日頃からの水分補給と栄養バランスを整えることが、結果として「やり過ぎない」ケアに繋がります。三児の父として、家族の食事でもこの辺りは意識していますね。特に国産大豆を使った豆腐などは、質の良いタンパク質とミネラルを同時に摂れるのでお勧めですよ。
参考:文部科学省「日本食品標準成分表」(マグネシウム含有量データ)
ふくらはぎがつったような痛みが続く悩みを解消する対策
原因がわかったところで、ここからは「どうすればこの違和感から解放されるのか」という具体的な対策について深掘りしていきましょう。大切なのは、表面的なマッサージや薬で誤魔化すのではなく、体の中にある「治るスイッチ」を正しく入れてあげることです。私のモットーである「やり過ぎない」ケアを、日常生活に無理なく取り入れてみてください。
慢性的な痛みにはストレッチよりも深部への温熱ケア

15〜20分。深部までじっくり温めることが回復への近道です。
ふくらはぎがつったような痛みが数日続いている場合、まず真っ先に考えてほしいのが「冷やすのをやめて温めること」です。激痛が走った直後(受傷から24〜48時間以内)で、患部が熱を持って腫れている場合は冷やすのが正解ですが、3日以上経過した慢性的な痛みに対しては、逆効果になることが多いんですね。
なぜ温めるべきなのか。それは、長引く痛みの正体が「血行不良による酸欠状態」だからです。筋肉がつった後の微細な損傷を修復するためには、血液が運んでくる酸素と栄養が不可欠。それなのに、冷やしたり冷えたりしてしまうと、血管が収縮してゴミ(老廃物や発痛物質)がその場に停滞してしまいます。これが「いつまでも痛みが引かない」ループの正体なんです。お風呂にゆっくり浸かるのは基本ですが、お勧めは40度前後のぬるめのお湯に15分から20分ほど、じんわり汗をかくまで浸かること。これにより、表面だけでなくインナーマッスルまで熱が届き、筋肉の強張りがスッと解けていきます。
また、ここで注意してほしいのが「無理なストレッチ」です。「痛いから伸ばさなきゃ」と必死にアキレス腱を伸ばす方をよく見かけますが、傷ついた筋繊維を無理やり引っ張るのは、千切れかかったゴムをさらに引きちぎるようなもの。まずは温めて筋肉に「もう安心だよ、緩んでいいんだよ」という信号を送ってあげることが先決です。温熱ケアによって筋肉の粘弾性が戻ってから、痛くない範囲で優しく動かす。このステップを守ることが、再発を防ぐ一番の近道かなと思います。
自宅でできる「芯まで届く」温熱テクニック
お風呂以外では、蒸しタオルを電子レンジで作ってふくらはぎを包み、その上からラップや乾いたタオルで覆って保温する「ホットパック」も有効です。10分ほど温めるだけで、深部の血流が劇的に改善します。私もラグビーの試合後や、冷え込みが厳しい日の診療後には、自分自身のふくらはぎをこうして労わっています。手間はかかりますが、自分の体を大切にするその時間が、回復を早める最高のエッセンスになりますよ。
冷えによる血管収縮を防ぐ寝具選びと睡眠環境の整え方

明け方に足がつりやすい、あるいは朝起きたときにふくらはぎが痛むという方の共通点は、「寝ている間に足元が冷え切っている」ことです。夜中の室温低下とともに、足元の血管は体温を逃がさないようにギュッと収縮します。すると、ふくらはぎの筋肉への血流が途絶え、つったような痛みの引き金になります。特にエアコンをつけっぱなしにする夏場や、底冷えする冬場は、睡眠環境の整備が何よりの治療法になります。
まず見直してほしいのが、靴下ではなくレッグウォーマーの着用です。靴下を履いて寝ると足裏からの放熱が妨げられ、深部体温がうまく下がらずに睡眠の質が落ちてしまいます。しかし、レッグウォーマーであれば足首からふくらはぎだけを効率よく温め、血流を確保しながら質の良い眠りを守ることができます。次に大切なのが「掛け布団の重さ」です。重すぎる布団は、仰向けで寝たときに足首を下に押し下げ(底屈状態)、ふくらはぎの筋肉を縮めたまま固定してしまいます。これが夜中のこむら返りを誘発する隠れた原因なんですね。できるだけ軽い羽毛布団を使うか、足元の空間に余裕を持たせることがポイントです。
【院長直伝!睡眠時のポジショニング】
仰向けで寝る際、膝の下に丸めたバスタオルや小さめのクッションを置いてみてください。膝を軽く曲げた状態を作ることで、ふくらはぎの緊張が物理的に抜け、血管への圧迫も軽減されます。サイクリングで足を酷使した夜、私も必ずこのスタイルで寝ていますが、翌朝の足の軽さが全く違いますよ。三児の父として子供たちの寝相を見ていると、やはりリラックスした姿勢が一番の回復姿勢だなと確信します。
また、睡眠中の脱水も大きな敵です。寝ている間にコップ一杯以上の汗をかくため、血液がドロドロになり、血流障害が起きやすくなります。就寝前のコップ一杯の水分補給(できれば常温の水)を習慣にしましょう。こうした日常の「やり過ぎない」けれど「理にかなった」工夫の積み重ねが、長引く痛みを卒業するための土台を作ってくれます。
あわせて読みたい:自律神経失調症の関節痛|原因不明の痛みを改善する方法
薬で治らない痛みの原因は自律神経とインナーマッスル
湿布を貼っても、痛み止めの飲み薬を続けても、ふくらはぎの痛みが変わらない……。そんな悩みを持って当院に来られる方は非常に多いです。実は、薬が効かない痛みの背景には、自律神経の乱れが大きく関わっています。自律神経は血管の広がりをコントロールする司令塔です。ストレスや過労、睡眠不足などで交感神経が優位になりすぎると、全身の毛細血管が閉じてしまい、いくら薬の成分が血中にあっても、血流が低下していると、患部への到達や作用が十分でない可能性があります。これはあくまで一因であり、すべての痛みに当てはまるわけではありませんが、血流改善が回復の鍵になるケースも多いのです。。
さらに、ふくらはぎは「アウターマッスル(表面の筋肉)」と「インナーマッスル(深層の筋肉)」の二層構造になっています。湿布などの外用薬は表面には作用しやすいですが、深部にあるヒラメ筋や後脛骨筋といったインナーマッスルのコリや血行不良を解消するのは苦手です。このインナーマッスルこそが、第二の心臓としてのポンプ機能を担っている重要な場所。ここが酸欠でカチカチに固まっていると、表面だけをいくらマッサージしても、すぐに痛みが戻ってきてしまう「いたちごっこ」に陥ります。
私は24時間テレビのマラソンスタッフとして極限状態のランナーたちをサポートしてきましたが、彼らの体はまさに自律神経が悲鳴を上げ、深部の筋肉が岩のように固まっている状態でした。そこで必要なのは、ただ叩いたり揉んだりすることではなく、自律神経をリラックスさせて、血管の「蓋」を開けてあげることです。当院では、指では届かない深層組織へのアプローチを重視しています。頑張りすぎて心が張り詰めていると、筋肉もそれに応えるように固まってしまいます。「やり過ぎない」マインドで、まずは深呼吸をして体の緊張を解くことから始めてみませんか? 痛みを「敵」として排除するのではなく、体からの「休んで」というメッセージとして受け止めてあげることが、根本改善への第一歩になります。
鍼灸施術が血流改善と筋肉の弛緩に高い効果を発揮する可能性がある理由

ふくらはぎがつったような痛みが続くときに、私が最もお勧めする解決策が「鍼灸施術」です。なぜ、これほどまでに鍼が選ばれるのか。最大の理由は、指やマッサージでは物理的に届かない「深さ」に、ダイレクトにアプローチできるからです。先ほどお話ししたインナーマッスルのコリは、皮膚から数センチ奥にあります。鍼であれば、その「痛みの芯」に髪の毛ほどの細い鍼で直接触れることができます。
鍼が筋肉に届くと、その周囲で「軸索反射」という現象が起き、血管を広げる物質が放出されます。すると、長らく酸欠状態だった現場に新鮮な血液が流れ込み、痛みの原因物質が排出されやすくなると考えられています。ただし、鍼灸の効果には個人差があり、症状や体質によって感じ方が異なるため、すべての方に同じ効果が現れるわけではありません。科学的な研究も進んでいますが、現時点では「補完的な選択肢」として位置づけられています。。施術を受けた直後に「足がポカポカする」「軽くなった」と感じるのは、まさに血流が再開した証拠。また、お灸の心地よい温熱は自律神経の副交感神経(リラックスの神経)を刺激し、全身の血行を底上げしてくれます。当院には海外から来院される方もいらっしゃいますが、この「目に見えない流れ」を整える鍼灸の力は、世界共通で必要とされているなと実感しています。
【鍼灸施術が選ばれる理由】
・ピンポイントの命中率:指では触れない深層のしこりに直接アプローチできる
・副作用の少なさ:薬のように胃腸を荒らすことなく、自然治癒力を引き出せる
・全身調整:足だけでなく、自律神経や腰の状態も合わせて整えられる
私自身、ラグビーやハイキングで足を酷使したあとは、必ず自分で自分に鍼を打ちます。自分の体でその劇的な変化を知っているからこそ、自信を持って患者さんに提供できるんです。痛みが長引いているということは、体が「自力での回復に限界を感じている」証拠。そんなとき、鍼灸施術は優しく、しかし確実に背中を押してくれる「伴走者」のような存在になります。一人で耐え続ける必要はありません。ぜひ、東洋医学の知恵を借りてみてください。
※鍼灸施術の効果には個人差があります。すべての症状に適応するわけではありませんので、ご自身の状態については、まず医療機関にご相談ください。
あわせて読みたい、鍼灸施術の効果とメカニズムについて
WHO(世界保健機関)に認められている鍼灸の施術効果と適応症。
根本から改善し再発を防ぐためのセルフケア習慣

施術で痛みが取れたら、そこがスタートラインです。再びふくらはぎがつったような痛みに悩まされないために、日々の生活の中で取り入れられる「やり過ぎない」セルフケアをお伝えします。どれも簡単なことですが、継続することで血管と筋肉の質が確実に変わっていきます。
特にお勧めしたいのが、「かかとの上げ下げ運動(カーフレイズ)」です。立ち仕事やデスクワークの合間に、その場でかかとを20回ほどゆっくり上げ下げするだけ。ふくらはぎの筋肉がポンプのように働き、足元に溜まった静脈血を心臓へと押し戻してくれます。私は災害ボランティアの現場でも、エコノミークラス症候群の予防策としてこの運動を指導しています。道具も時間も必要ありません。気づいた時に「ちょっとだけ」動かす、その意識が血管の若さを保ちます。さらに、前述した「就寝前の水分補給」と「ミネラル豊富な食事」を組み合わせれば、つりにくい体質へのアップデートは完了です。
【院長からのワンポイント】
「毎日頑張らなきゃ」と思うと疲れてしまいます。ラグビーでもそうですが、全力疾走の後は必ず力を抜く時間が必要です。ケアも同じで、週に1回お休みしても大丈夫。大切なのは、自分の体に関心を持ち続けることです。三児の父として子供たちの成長を見守るのと同じように、皆さんの体の成長と回復を、私も大阪の地からずっと応援しています。
セルフケアは「義務」ではなく「自分へのご褒美」と考えてみてください。足が軽くなれば、買い物に行くのも、旅行に行くのも、もっと楽しくなります。もし途中でやり方が分からなくなったり、また違和感が出たりした時は、いつでも頼ってください。私たちはあなたの健康を守るパートナーとして、いつでもここで待っています。正確な情報は公式サイトを確認し、最終的な判断は専門家と相談しながら、一歩ずつ進んでいきましょう。
ふくらはぎがつったような痛みが続く状態から卒業するために

最後に、ここまで読んでくださったあなたに一番伝えたいことがあります。ふくらはぎがつったような痛みが続く毎日は、本当に不安で、歩く一歩一歩がストレスになりますよね。でも、その痛みは決してあなたを苦しめるためだけにあるのではありません。体が「少し無理をしているよ」「血の流れが滞っているよ」と教えてくれている、親切なアラートなんです。
今回ご紹介したように、まずは血栓などの重大な病気がないかをチェックし、その後で筋肉の修復、血流の改善、そして自律神経の調整とステップを踏んでいけば、必ず光は見えてきます。湿布だけで誤魔化すのをやめ、深部のケア(鍼灸施術や温熱)を取り入れ、睡眠環境を整える。こうした「正しい努力」は、体は裏切りません。私は大阪市で、地域活動やボランティアを通じて多くの方と触れ合ってきましたが、やはり「自分の体を自分で理解している人」ほど、いくつになっても元気で活動的です。
【この記事の重要ポイントまとめ】
・片足の腫れや熱感は、まず医療機関へ(血管トラブルの可能性)
・つった後の痛みは無理に伸ばさず「温めて緩める」のが最優先
・薬で届かない深層のコリには、鍼灸施術による直接アプローチが効果的
・寝具や水分補給、軽い運動を「やり過ぎない」範囲で習慣化する
浜崎鍼灸整骨院は、単に痛みを取るだけの場所ではありません。あなたが再び、趣味のハイキングや旅行、あるいは日常の何気ない散歩を心から楽しめるようになるための「伴走者」でありたいと考えています。もし今、あなたがふくらはぎがつったような痛みが続く悩みの渦中にいるのなら、まずは一度深呼吸をして、自分の足を優しく撫でてあげてください。そこから改善の物語は始まります。お困りの際は、いつでも私、浜崎を頼ってくださいね。一緒に、健康で明るい未来を作っていきましょう!
| お悩みフェーズ | 優先すべきアクション | 浜崎院長からのメッセージ |
|---|---|---|
| 受傷直後(1-2日目) | 安静・アイシング・状態確認 | 無理に伸ばさず「待つ」のも立派なケアです。 |
| 停滞期(3日目以降) | 温熱ケア・軽い動的ストレッチ | ここからは「血流」が主役。じっくり温めましょう。 |
| 慢性期(1週間以上) | 専門院での施術(鍼灸施術など)・腰の確認 | 自力で限界なら、プロの技術を頼ってください。 |
| 予防期(再発防止) | 水分補給・寝具見直し・適度な運動 | 「やり過ぎない」習慣が、一生モノの足を作ります。 |
※本記事は一般的な情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。症状には個人差がありますので、最終的な判断は必ず医師や専門家にご相談の上で行ってください。
※当院のホームページに掲載している内容は、臨床経験や既存の研究に基づいていますが、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。施術による効果には、一人ひとりの体質や生活習慣によって個人差があります。私たちは、あなたの伴走者として、あなたにとっての最善を一緒に見つけていくことをお約束します。
執筆・監修:浜崎 洋(浜崎鍼灸整骨院 院長)
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師の3つの国家資格を保有。大阪市にて開院し、臨床経験3000件以上。24時間テレビチャリティーマラソンのメディカルスタッフ経験や、大規模災害時のボランティア活動など、現場第一主義の診療を貫く。趣味はラグビー、サイクリング。三児の父としての顔も持つ。「やり過ぎない」をモットーに、患者さんの心に寄り添う施術を届けている。
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