逆流性食道炎でも寿司は楽しめる!食べていいものと根本改善の秘訣
逆流性食道炎でもお寿司を楽しみたい方へ。この記事では、胃に優しいネタの選び方、避けるべき食材、食べ方の工夫、そして鍼灸による根本改善まで、専門家の視点から詳しく解説します。
こんにちは。浜崎鍼灸整骨院院長の浜崎です。
「お寿司、食べたいなぁ……」
そう思っても、食べた後の胸焼けや、酸っぱいものがこみ上げてくるあの感覚が頭をよぎると、箸を伸ばす手が止まってしまう。そんな経験、ありませんか?
先日も、60代の女性患者さんが「孫と回転寿司に行ったんですけど、私だけサラダ頼んで……情けなくて」と、うつむきながらお話しされていました。
その気持ち、痛いほど分かります。
でも、あきらめないでください。お寿司は、ネタの選び方や食べ方を少し工夫するだけで、ちゃんと楽しめる外食メニューなんですよ。
この記事では、私が37年の臨床でたくさんの患者さんから教わってきた「お寿司との付き合い方」をお伝えします。まぐろの赤身がなぜ体に優しいのか、わさびやシャリに隠れた落とし穴、コンビニでの選び方、そして何より「自由にお寿司を食べられる体」を取り戻すための根本的なお話まで。
最後まで読んでいただければ、きっと明日からのお寿司タイムが変わるはずです。
この記事でわかること
- 胃の負担を減らすネタ選びと食べる順番のコツ
- わさびや醤油、シャリが胃腸に与える影響と対策
- コンビニ寿司で気をつけるべきポイント
- 鍼灸による自律神経調整で好きなものを食べられる体作り
逆流性食道炎でお寿司を食べるときのネタ選びと食べ方
お寿司を食べるとき、一番大切にしてほしいのが「胃にどれだけ負担をかけないか」という視点です。
「昨日お寿司を食べたら、夜中ずっと苦しくて眠れませんでした」
こうしたご相談を、本当によくいただきます。でも、その多くは「何を食べたか」よりも「何を選んだか」「どう食べたか」のちょっとした違いが原因なんですね。
まずは、どんなネタを選べばいいのか。そこから一緒に見ていきましょう。
食べていいものと避けるべきネタの判断基準
ネタを選ぶときの最大のポイント、それは「脂質の量」です。
逆流性食道炎において、脂っこいものが良くないのはご存じかもしれません。でも、なぜ良くないのか。そこには明確な理由があります。
脂肪分が胃に入ると、胃の蓋にあたる筋肉が緩んでしまうんです。さらに、胃の出口も閉まって、食べ物が胃に長く留まってしまう。つまり、脂っこいネタを食べれば食べるほど、食道の蓋は緩み、胃の中には食べ物が溜まり続ける。これが逆流にとって最悪の状態なんですね。
基本的に「食べていいもの」の代表は、身が締まった白身魚(タイ、ヒラメ、カレイなど)や、高タンパクなマグロの赤身、蒸しエビ、カニ、ホタテといった脂質の低いネタです。これらは胃の出口がスムーズに開いて、食道の蓋もしっかり締まった状態を保ちやすいんです。
逆に、見るからにテカテカと脂が乗っているネタや、口の中でとろけるような食感のものは、症状があるときはちょっと待ってほしいんです。
私は37年の臨床で多くの患者さんを診てきましたが、「昨夜お寿司を食べたら胸焼けがした」という方の多くが、中トロやブリ、サーモンを最初に何貫も食べていた、というパターンが非常に多いんですね。
まずは白身から入り、どうしても食べたい脂っこいネタは食事の最後に1貫だけ嗜む。「自分の胃は、どれくらいまでなら大丈夫か」を知ること。これが、お寿司を楽しむための第一歩です。
| 推奨度 | ネタの分類 | 代表的なネタ | 胃腸への影響 |
|---|---|---|---|
| ◎ おすすめ | 低脂質・高タンパク | タイ、ヒラメ、マグロ赤身、エビ、ホタテ | 食道の蓋を緩めにくく、消化も早い |
| △ 注意が必要 | 中程度の脂質 | アジ、イワシ、カツオ、玉子 | 体調が良いときに。青魚は鮮度も重要 |
| × 控えめに | 高脂質・高糖質 | 大トロ、サーモン、ウナギ、天ぷら寿司 | 食道の蓋を緩め、胃に長時間留まりやすい |
ポイント
ネタ選びの基本は「低脂質・高タンパク」です。脂の強いネタは食道の蓋を緩め、胃もたれを長引かせる原因になるため、順番と量をコントロールしましょう。
参考: 日本消化器病学会「患者さんとご家族のための胃食道逆流症(GERD)ガイド 2023」
まぐろの赤身が推奨される医学的な理由

お寿司の王様といえば、まぐろ。中でも私がぜひおすすめしたいのが「赤身」です。
中トロや大トロの方が美味しいと感じる方も多いかもしれません。でも、逆流性食道炎という視点で見たとき、赤身をおすすめするのには明確な医学的理由があるんです。
赤身は100gあたりの脂質が1g前後と、魚の中でもトップクラスに低脂質。それでいてタンパク質がとても豊富です。この「高タンパク・低脂質」という組み合わせが、逆流性食道炎の体にとって非常に大きなメリットをもたらします。
私たちがタンパク質を摂ると、胃から出るホルモンが食道の蓋をギュッと締める働きを持っているんですね。赤身のまぐろを食べることは、胃酸が出る準備をしつつ、その酸が食道へ逆流しないように「しっかりと鍵をかける」ことに等しいわけです。
私もいろんな運動をやっていますが、体を動かすには筋肉が必要です。胃や食道も同じで、筋肉で動いています。赤身に含まれる良質なアミノ酸は、消化管の筋肉を健やかに保つための大切な材料。さらに、赤身にはヘム鉄も多く含まれていて、胃粘膜の血流を維持し、修復をサポートする役割も期待できます。
逆流性食道炎のための「スーパーフード」、それが赤身のまぐろなんですよ。
ただし、どんなに良いネタでも食べ方を間違えると台無しです。まぐろの赤身も、キンキンに冷えた状態で食べると、胃の血流が一時的に下がって消化能力が落ちてしまいます。人肌くらいの温度が理想的ですね。
そして何より大切なのが「よく噛むこと」。赤身は柔らかいですが、しっかり噛むことで唾液と混ざり、胃に入る前に消化の第一段階を終わらせることができます。一口30回を目安に、ゆっくり味わってください。そうすることで、胃が驚いて過剰に酸を出すのを防げますよ。
サーモンや脂質の多いネタが悪いものとなる原因
最近、回転寿司で人気ナンバーワンを争うのがサーモンですよね。お子さんから大人まで大好きなネタですが、逆流性食道炎に悩む方にとっては、残念ながら慎重にならざるを得ません。
特に、お腹の部位である「ハラス」や、たっぷり脂が乗った「トロサーモン」は要注意です。
サーモン、特にノルウェー産やチリ産の養殖ものは、天然の魚と比べても脂肪分がかなり高い傾向にあります。部位によっては脂質が15〜20%を超え、これは霜降りの牛肉にも匹敵する数値なんです。
魚の脂はオメガ3脂肪酸などの良質な油で、血液をサラサラにする効果も期待できます。でも、こと「逆流性食道炎の症状」に関しては、油の質に関わらず「油分そのものが食道の蓋を緩める」という反応が優先的に起きてしまうんですね。
この多量の油分が胃に入ると、食道の蓋が緩んでしまうだけでなく、胃が空っぽになるまでの時間を大幅に遅らせてしまいます。いつまでも胃の中に重たいものが残っている感覚……それが逆流リスクを最大化させる原因になるんですね。
さらに気をつけたいのが、最近流行の創作メニューです。「炙りサーモンマヨネーズ」なんかは、サーモン自体の脂に加えて、マヨネーズという強力な脂質が追加されています。しかも「炙る」ことで脂が溶け出し、胃に入った瞬間から強力に蓋を緩める刺激を与えてしまう。これが原因で、食後数時間にわたって「胃が重い」「いつまでも酸っぱいものが上がってくる」という状態が続いてしまうわけです。
サーモン以外にも、ブリやハマチの腹身、ヒラメのエンガワなども高脂質ネタの代表格です。エンガワはコリコリとした食感が美味しいですが、実はそのほとんどが脂肪分。これらのネタは、胃の動きを停滞させ、食べ物が長時間胃に留まることで胃の内圧を上げ、酸の逆流を物理的に誘発しやすくします。
もし、こういったネタが大好きでどうしても諦められないという場合は、まずは胃腸の機能を高めることが先決です。機能を回復させれば、たまにこうした脂の乗ったネタを楽しむことも夢ではありませんよ。
(出典:文部科学省「日本食品標準成分表」)
参考記事:【大阪市】薬が効かない逆流性食道炎|専門家が教える根本原因と改善法
逆流性食道炎を悪化させないお寿司の食べ方と注意点
わさびの刺激や醤油の塩分を最小限に抑える工夫
お寿司を美味しくいただくための名脇役、それが「わさび」と「醤油」ですよね。でも、これらもまた、使い方次第で「毒」にも「薬」にもなる存在です。特に粘膜が敏感になっている方にとっては、ちょっとした刺激が大きな不快感につながってしまいます。
わさび特有のツーンとする成分は、強い殺菌作用や抗酸化作用を持つ一方で、食道や胃の粘膜にある痛みを感じるセンサーを強力に刺激するんですね。逆流性食道炎で食道の壁がすでに荒れている状態だと、この成分が通過するだけでヒリヒリとした痛みや、灼熱感を感じてしまいます。
私はよく患者さんに「まずはサビ抜きで注文して、食道の様子を確認してください」とお伝えしています。調子が良ければ、ネタの上にほんの少しだけ乗せて、鼻に抜ける香りを楽しむ程度に留めるのが、胃腸に優しい嗜み方ですよ。恥ずかしがらずにサビ抜きで頼むのが、食後の快適さを守るコツです。
次に醤油ですが、問題なのはその「塩分」と「つけ方」です。
たっぷりと醤油をつけたお寿司を食べると、胃の中の塩分濃度が急激に上がり、胃がこれを薄めようとして水分を引き込んだり、胃酸をたくさん分泌したりします。これが結果として胃の内圧を上げ、逆流を誘発するんですね。
また、塩分過多は喉の渇きを招き、食後に大量の水を飲む原因にもなります。お寿司を食べた後の「水のガブ飲み」は、パンパンになった胃の内容物を一気に食道へ押し流すきっかけになるので、とても危険です。
具体的には、お皿に醤油をドバッと出すのではなく、小皿に少量ずつ出すこと。そして、シャリに醤油を吸わせるのではなく、ネタの先にほんの少しだけつけるようにしましょう。
最近ではスプレー式の醤油差しを使っているお店もありますが、あれは本当に理にかなった「胃に優しい」道具ですね。また、減塩醤油を選ぶだけでも、刺激を大幅に軽減できます。
こうした小さな工夫が、37年の臨床経験上、食後の胸焼けを防ぐ最も確実な方法だったりします。食事中の水分補給も、冷たい水ではなく温かいほうじ茶を少しずつ飲むようにすると、胃が冷えずに消化を助けてくれますよ。
酢飯に含まれる酸味や糖質が胃腸に及ぼす影響
お寿司の味の決め手となるのが「シャリ」ですが、これは単なる白いご飯ではありません。お酢、お砂糖、塩が絶妙なバランスで配合されています。この「酢飯」特有の性質が、逆流性食道炎の症状にどう関わっているのか、意外と知られていないポイントがあるんです。
お酢の主成分である酢酸は酸性です。食道に炎症があるときに酸っぱいものが通ると、ダイレクトに痛みを感じることがあります。
ただ、面白いことに、お酢には唾液の分泌を強力に促す作用もあるんですね。唾液には重炭酸イオンというアルカリ性の成分が含まれていて、逆流してきた胃酸を中和してくれる働きがあります。
つまり、「よく噛んで、唾液としっかり混ぜて食べる」ことができれば、お酢の刺激はメリットに変わる可能性があります。逆に、噛まずに飲み込んでしまうと、お酢の酸がそのまま胃酸分泌のスイッチを押してしまい、症状を悪化させる原因になります。
また、シャリには意外なほど多くの砂糖が使われています。糖質を一度にたくさん摂ると、腸内細菌によって分解される際にガスが発生しやすくなります。このガスが胃を押し上げ、「お腹が張る」感じ(腹部膨満感)を引き起こし、物理的に胃の内容物を上へと押しやってしまうんです。
さらに、糖質が高い食事は胃の排出を遅らせる傾向もあります。もし「お寿司を食べるといつもお腹が張る」という自覚がある方は、シャリの量を半分にする「シャリコマ」で注文することをおすすめします。これだけで、糖質負荷を大幅に減らすことができますよ。
シャリは冷めている、あるいは人肌程度ですが、消化に時間がかかるという側面もあります。消化器の機能が落ちているときは、この「ゆっくり消化」が負担になることもあるため、やはり「しっかり噛む」ことが何よりの対策になります。
私は37年の臨床で多くの方を見てきましたが、お寿司でトラブルになる方の共通点は「早食い」です。一口サイズだからこそ、意識してゆっくり食べることが大切なんですね。
私は外で食事に行くことも多いですが、食べ過ぎないためにはこうした工夫が本当に役立つなと感じています。「お腹いっぱい」の少し手前で止めておく。まさに当院のモットーである「やり過ぎない」の精神が、逆流性食道炎の食事には欠かせないんです。
豆知識
シャリの「お酢」は唾液で中和し、「お砂糖」によるガスの発生はシャリコマ注文で対策しましょう。一口のサイズを小さくすることも、物理的な逆流防止には効果的です。
コンビニで寿司を選ぶ際のリスク管理と注意点
忙しいランチや、ちょっと小腹が空いたときに便利なコンビニのお寿司。最近のコンビニ寿司はクオリティも高いですが、逆流性食道炎の管理という点では、お店で食べるのとは違ったリスクがいくつか隠れています。
一番の問題は「温度」です。コンビニの配送・保存の都合上、お寿司は常に冷蔵温度で管理されています。キンキンに冷えたシャリやネタが胃に入ると、胃の粘膜の下を通る血管がギュッと収縮し、血流が悪くなってしまいます。血流が悪いと、消化に必要なエネルギーが十分に届かず、胃の動きが鈍くなってしまう。
その結果、いつまでも胃の中に食べ物が残り、酸が逆流しやすくなるわけです。
コンビニでお寿司を買ったら、食べる30分ほど前に冷蔵庫から出しておき、なるべく常温に近づける工夫をしてみてください。あるいは、温かいお茶やスープを先に飲んで胃を温めておくのもリスク管理の鉄則です。これだけで胃への優しさが格段に変わりますよ。
また、コンビニのお寿司は保存性を高めるために、さまざまな調整剤や添加物が含まれていることがあります。敏感な方は、これらの成分が胃酸分泌を刺激したり、胸焼けを誘発したりすることもあります。成分表示を確認して、なるべくシンプルなものを選ぶのがコツです。
特に、ネギトロなどは脂を足して柔らかくしていることもあるため、できれば切り身のマグロや納豆巻き、かっぱ巻きといったシンプルなネタを選ぶ方が安全ですね。
また、揚げ物がセットになったパックや、マヨネーズソースが多用されているものは、逆流のリスクが跳ね上がるので注意が必要です。
コンビニ寿司についてくる小さなパックのガリ。生姜には胃の動きを活発にする(胃排出を促進する)素晴らしい効果があります。まさに天然の胃腸薬ですね。
ただし、ガリは糖分や酢がかなり多いため、一度にたくさん食べると逆に刺激になってしまいます。お寿司を数貫食べた合間に、一枚だけつまむ。「口直し」という本来の役割として活用するのが、最も理にかなった食べ方です。
こうした小さな管理の積み重ねが、多忙な毎日の中でもあなたの胃を守り、症状の悪化を防いでくれるんです。
逆流性食道炎で寿司を自由に味わうための根本的な治し方
さて、ここまでは「どうやって食べるか」という食事のコツについてお話ししてきました。もちろんこれらも大切ですが、一生食事のたびにビクビクするのは寂しいですよね。
ここからは、そもそも「お寿司を自由に楽しめる体」をどう取り戻していくか。その根本的なアプローチについて、私の専門分野である鍼灸と自律神経の視点から詳しくお伝えします。
ストレスと自律神経が関わる逆流のメカニズム

参考記事:逆流性食道炎で寝れない夜。咳・胸やけの応急処置と「薬で再発する」根本原因
逆流性食道炎は、単なる「食べ過ぎ」や「酸の出過ぎ」だけの問題ではありません。実は、その背景には「自律神経」の乱れが深く関わっています。
私たちの胃腸を動かしているのは、意識的に動かせる筋肉ではなく、自律神経が支配している平滑筋です。ストレスが溜まると、この自律神経のバランスが崩れ、消化管の動きに「エラー」が生じ始めます。
脳がストレスを感じると、それが神経を伝わってダイレクトに胃に影響を与えます。これを「脳胃相関」と呼びます。例えば、大事なプレゼンの前にお腹が痛くなったりしますよね。
逆流性食道炎の場合、ストレスによって食道の粘膜が「知覚過敏」の状態になり、実際にはほとんど酸が逆流していなくても、脳が「焼けるように痛い!」と過剰に反応してしまうことがあるんです。
何かと現代人は、気づかないうちにこの「神経の疲れ」を溜め込んでいる方が本当に多い。ストレスでお寿司の味が分からなくなるような状態では、胃の蓋もしっかり閉まってくれません。
胃の出口をスムーズに開き、食道の蓋を適度な力で締め続ける。この絶妙なコントロールを行っているのが迷走神経です。ストレスでこの神経の働きが鈍ると、食後の逆流リスクは格段に上がります。
お寿司を食べる時間を「ただの栄養摂取」ではなく、「自分を労うリラックスタイム」に変えること。スマホを見ながらではなく、一口一口の美味しさを心ゆくまで味わうこと。これ自体が、自律神経を介した素晴らしい治療になるんですよ。
当院でも、まずはリラックスしていただくことを治療の第一歩として大切にしています。
私はスポーツの後の懇親会(宴会!?)の雰囲気が大好きなのですが、あの「みんなで楽しく食べる」という空気感こそが、最高の消化促進剤になるのかもしれませんね。
| 神経の状態 | 胃腸の活動 | 食道の蓋(LES) | 逆流リスク |
|---|---|---|---|
| リラックス(副交感神経優位) | 活発(消化が早い) | しっかり締まる | 低い |
| 緊張・ストレス(交感神経優位) | 停滞(胃もたれしやすい) | 緩みやすい | 高い |
| 疲労(自律神経の乱れ) | 不規則(知覚過敏あり) | 動作が不安定 | 中〜高 |
注意
ストレスによる「知覚過敏」は、お寿司のちょっとした刺激を大きな胸焼けに変えてしまいます。食事の際はリラックスできる環境作りを優先しましょう。
参考: 日本消化器内視鏡学会「市民のみなさまへ:逆流性食道炎(GERD)」
胃に優しいレシピと食事を美味しくとる習慣
自宅でお寿司を楽しむなら、胃に優しい「逆流性食道炎専用レシピ」にアレンジしてみませんか?
例えば、酢飯のお酢を「レモン汁」に置き換えると、酸の角が取れて爽やかになり、胃への刺激がマイルドになります。また、ネタをそのまま食べるのではなく、大根おろしをたっぷりと添えて「みぞれ和え」風にいただくのもおすすめです。大根に含まれる消化酵素が、シャリのデンプンの消化を強力に助けてくれます。こうした一工夫で、安心感はぐっと増すはずです。
さらに大切なのが「姿勢」という習慣です。お寿司を食べる際、つい猫背になっていませんか?
前かがみの姿勢は、物理的に腹圧を上げ、胃を下からぎゅっと絞り出すような形にしてしまいます。これではどんなに良いものを食べても逆流して当然です。お寿司を口に運ぶときは、背筋をスッと伸ばし、胃を圧迫しない姿勢を意識してください。
私は映画鑑賞が趣味ですが、集中しすぎて姿勢が崩れると、やっぱり胃が重くなることがあります。普段から姿勢を整えることは、お寿司を美味しく食べるための立派な「準備運動」なんです。食べた後もすぐに横にならず、ゆったりと座って過ごすことを習慣にしましょう。
参考記事:逆流性食道炎で卵かけご飯はダメ?温泉卵丼が安全な理由
参考記事:【大阪市】逆流性食道炎のお菓子|専門家がおすすめを解説
体の機能を整える鍼灸と自律神経ケア

薬を飲んでいるけれど症状が改善しない、食事制限ばかりで人生の楽しみが減ってしまった……
そんなお悩みをお持ちの方にこそ、鍼灸の力を知っていただきたいと思っています。
西洋医学の薬は、出すぎた「酸」を抑えるのが得意ですが、鍼灸は「緩んだ蓋を締め直し、止まった胃を動かす」という、体本来の機能を取り戻すことが得意なんです。これは臨床37年の中で、多くの患者様の変化を目の当たりにしてきた私が自信を持って言えることです。
特定のツボを刺激することで、自律神経のスイッチを切り替え、胃の蓋の筋肉に適度な緊張を戻していくことができます。
当院には、大阪市内だけでなく遠方からも逆流性食道炎でお悩みの方が来院されます。治療を続けていくうちに、「先生、昨日はお寿司を5貫も食べられました!」という嬉しい声を聞くことが、私の最大の喜びです。
痛みや不快感を抑えるだけでなく、その先にある**「大好物を自由に食べられる喜び」**を取り戻すための伴走者でありたい。それが私の治療哲学です。
もしあなたが今の制限だらけの毎日に限界を感じているなら、一度鍼灸という選択肢を検討してみてください。当院の独自の施術体系が、あなたの「食べる楽しみ」を再び引き出すきっかけになるかもしれません。気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。
豆知識
鍼灸は、薬ではアプローチしにくい「胃の蓋を閉める力」や「排出を促す力」を底上げします。根本的な体質改善が、食事の自由への最短ルートです。
参考:公益社団法人 日本鍼灸師会「鍼灸の適応症(消化器疾患)」
参考記事:逆流性食道炎って東洋医学で治りますか?鍼って怖いけど効きますか?
参考記事:逆流性食道炎に悩む方へ。自然に治すには:大阪の鍼灸師が伝える鍼灸と生活習慣改善
参考記事:【大阪市】逆流性食道炎と牛乳|専門家が飲み方を解説
外食先でも安心できる食後の適切な過ごし方

美味しいお寿司を堪能した後は、その後の3時間をどう過ごすかが分かれ道となります。
逆流性食道炎の方に絶対に避けてほしいのは、食後すぐに寝転がること。胃の中が満杯のときに横になると、重力の助けがなくなるため、胃酸を含んだ内容物が食道へと逆流しやすくなります。
私は患者様に「食後3時間は、心臓を胃より高い位置に保ってください」とアドバイスしています。座って映画を観る、ゆっくり読書をする。そんな穏やかな時間が、消化をサポートしてくれます。
もし、食後にどうしても胸焼けの兆候が出てしまったら、「左側を下に」して寝るのも一時的な対策になります。胃の形は左に膨らんでいるため、左を下にする方が物理的に逆流しにくい構造になっているからです。
でも、最もおすすめなのは、食後30分ほど経ってからの軽い散歩です。激しい運動は腹圧を上げるのでNGですが、ゆったりとした歩行は胃の蠕動運動を促し、内容物を腸へとスムーズに送ってくれます。
当院の近所なら、十三の商店街をぶらりと歩いたり、淀川の風を感じながら散歩したり。そんな心地よい「食後のルーティン」が、逆流性食道炎をコントロールする上での強力な武器になります。
好きなお寿司を笑顔で楽しむために|逆流性食道炎の最終チェック
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
お寿司は、逆流性食道炎だからといって一生諦めなければならないものではありません。ネタ選び、食べ方、そして食後の過ごし方。これらを少しずつ工夫するだけで、あなたの食生活はもっと豊かで楽しいものになります。
もし、自分なりに頑張っても症状が改善しないときは、それは一人で抱え込まずにプロに頼るタイミングかもしれません。当院は、患者様の人生に寄り添い、無理をさせない「やり過ぎない治療」で、再びお寿司を心から楽しめる体作りをサポートしています。
この記事でご紹介した内容はあくまで一般的な目安です。症状の強さや体質には個人差がありますので、最終的な判断は専門家にご相談されることをおすすめします。
この記事が、あなたの不安を少しでも取り除き、再びお寿司を美味しく味わうための一助となれば幸いです。大好物を囲んで笑顔になれる日が来ることを、大阪・十三の浜崎鍼灸整骨院一同、心より応援しています!
※当院のホームページに掲載している内容は、臨床経験や既存の研究に基づいていますが、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。施術による効果には、一人ひとりの体質や生活習慣によって個人差があります。私たちは、あなたの伴走者として、あなたにとっての最善を一緒に見つけていくことをお約束します。
院長プロフィール

浜崎 洋(はまざきひろし)
浜崎鍼灸整骨院 院長
大阪市淀川区十三にて、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の国家資格を持ち、30年以上の臨床経験で3,000件以上の症例に向き合ってきました。患者さまに対して「伴走者」として寄り添う治療哲学を持ち、「やり過ぎない」をモットーとして、症状の根本改善を目指しています。
24時間テレビ「愛は地球を救う」チャリティーマラソンのメディカルスタッフ経験があり、新聞・テレビ取材も多数受けています。三児の父。趣味はラグビー・サイクリング・映画鑑賞。地域活動や災害ボランティアにも積極的に参加し、地域の校庭開放事業の委員長や町内会活動、おっさんソフトボールチームの監督も務めています。


