【大阪市】薬や耳栓に頼らない聴覚過敏の治し方|専門家が解説
こんにちは。大阪市の浜崎鍼灸整骨院、院長の浜崎です。
「先生、食器のぶつかる音や、電車の音が頭に突き刺さるんです」「耳鼻科では、異常なしと言われました…」
最近、働き盛りの方を中心に、このような聴覚過敏の切実な相談が特に増えています。
患者さまが訴える具体的な悩みは、「耳栓がないと、怖くて外出できない」「友人とのランチも断ることが増え、だんだん孤立していくようで辛い」といった、先の見えない不安を伴うものがほとんどです。
病院では原因が分からないと言われたり、精神安定剤を処方されるだけでなかなか改善しなかったりして、一人で悩む人が本当に多いのです。きっと他にも同じように、もどかしい思いを抱えながら苦しんでいる方がいるはずだ。
その方たちの「伴走者」として、「薬や耳栓だけに頼らず、体の状態に合わせた施術を通じて、症状の軽減を目指す方法をお伝えしたい。その一心で、この記事を書きました。
この記事でわかること
- なぜ耳の検査で「異常なし」と言われても、音に過敏になるのか
- 聴覚過敏の背景にある可能性がある『自律神経の乱れ』との関係
- 薬や耳栓だけに頼らず、今すぐ自分でできる具体的な対処法
- 穏やかな日常を取り戻すための、鍼灸という選択肢

こんなお悩みはありませんか?
- 日常生活の音(食器、サイレン、人の話し声など)が、頭に響いて痛い
- 耳鼻咽喉科の検査では「聴力に異常はない」と言われた
- 耳栓やイヤーマフが手放せず、外出するのが億劫だ
- 音が原因で、頭痛やめまい、吐き気を感じることがある
- 人が集まる場所(スーパー、駅、カフェなど)が苦手になった
- 仕事や勉強に集中できず、将来に強い不安を感じる
- このまま一生、音の世界から孤立してしまうのではないかと怖い

そもそも聴覚過敏とは?

聴覚過敏とは、多くの人が何とも思わないような日常的な音が、耐え難いほどの苦痛や不快感として感じられてしまう症状です。
聴力検査では異常が見つからないことがほとんどで、「耳の病気」というよりは、音を感じ取る脳の神経システムが、何らかの原因で過敏になってしまっている状態と考えられています。
音が大きく聞こえるだけでなく、頭に突き刺さるように響いたり、耳鳴りや頭痛、めまいといった身体的な苦痛を伴ったりすることもあり、生活の質(QOL)を著しく低下させてしまいます。
(参考:一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)
聴覚過敏の一般的な原因

なぜ、音に対して脳がこれほど過敏に反応してしまうのでしょうか。一般的には、以下のような原因が挙げられます。
- 音響外傷: ライブや工事現場などで、非常に大きな音に長時間さらされたことが引き金になることがあります。
- 耳の病気: メニエール病や突発性難聴などの後遺症として現れることがあります。
- ストレス: 過度な精神的ストレスは、脳の神経を興奮させ、過敏な状態を作り出します。
- 発達障害の特性: 発達障害(特にASD)の特性として、感覚が過敏であるために聴覚過敏を伴う方もいらっしゃいます。
しかし、多くの場合、これらの明確な原因に当てはまらず、病院では「原因不明」とされてしまうケースが少なくありません。実は、そのような聴覚過敏の背景には、「自律神経の乱れ」という、見過ごされがちな根本原因が隠れているのです。
(参考:厚生労働省 こころの耳)

この症状を放置するとどうなるか
「そのうち慣れるだろう」「気にしすぎかもしれない」と聴覚過敏を放置してしまうと、その影響は、単に「音が不快」という問題に留まりません。
音への恐怖から、友人との食事や買い物、旅行といった、人生の楽しみを一つ、また一つと避けるようになります。やがて、外出すること自体が怖くなり、社会的に孤立してしまう方も少なくありません。
何よりも辛いのは、常に周囲の音に怯え、心が休まる瞬間がなくなってしまうことです。仕事や学業に集中できず、将来への希望を失ってしまう。聴覚過敏の放置は、あなたの世界を少しずつ狭め、精神的な負担が増し、生活の質が低下する可能性があります。

病院での一般的な対処法
聴覚過敏で病院(耳鼻咽喉科や心療内科)を受診した場合、一般的には以下のような対処法が取られます。
- 聴力検査: まず耳に病気がないかを確認しますが、多くの場合「異常なし」と診断されます。
- 薬物療法: 不安やストレスが原因と判断された場合、精神安定剤や抗うつ薬が処方されることがあります。
- 音響療法(TRT): 特殊なノイズを小さな音で聞き続けることで、脳を音に慣れさせる訓練です。
- カウンセリング: 認知行動療法などで、音に対する考え方や向き合い方を変えていくアプローチです。
- 遮音具の使用: 耳栓やイヤーマフを使い、物理的に音の刺激を減らすことが指導されます。
これらの治療は有効な選択肢ですが、薬や耳栓はあくまで「今ある苦痛」を和らげるための対症療法であり、なぜ脳が音に過敏になってしまったのか、という根本原因にアプローチするものではありません。
病院での一般的な対処法 | 当院の根本改善アプローチ | |
アプローチ | 薬や耳栓、音に慣れる訓練などによる対症療法が中心 | 自律神経や体の緊張を整える原因療法 |
診る範囲 | 症状が出ている「耳」や「脳」が中心 | 聴覚過敏を引き起こしている体全体のバランス(全体観) |
ゴール | 今ある苦痛を緩和し、音に適応すること | 音を過剰に恐れない体を取り戻し、生活の質を向上させること |
なぜ当院では症状の改善を目指せるのか

薬や耳栓に頼っても改善しない、あるいは悪化するのは、過敏になっている脳だけを問題視しているからです。私は、症状だけを診る「修理屋」ではなく、患者さまの人生の「伴走者」でありたいと考えています。
私の治療家としての原点は、トップアスリートを見ていたトレーナー時代にあります。彼らにとって治療は最優先。しかし、一般の方々は違います。仕事があり、家庭があり、生活がある。その中で「なぜ自律神経が乱れ、脳が過敏になってしまうのか」という本当の原因は、一人ひとり全く違うのです。
当院では、以下の6つの理由から、あなただけの聴覚過敏の根本原因を見つけ出し、薬や耳栓に頼らない穏やかな毎日を取り戻すお手伝いができます。
1. 担当者固定制
毎回同じ施術者が担当することで、あなたの体の小さな変化や、生活の中での音に対する感じ方の変化も見逃しません。一貫した視点で、常に最適な施術とアドバイスを提供します。
2. 多角的な検査
聴力検査では分からない、あなたの体の状態を徹底的に調べます。姿勢解析や自律神経チェックソフト、そして専門家による徒手検査を組み合わせ、なぜ脳が過敏になっているのか、その根本原因を明らかにします。
3. あなただけの「施術計画書」
検査結果と豊富な臨床データに基づき、「カフェで安心して読書を楽しむ」といったあなたの目標達成に向けた、オーダーメイドの施術計画を作成します。ゴールが明確になることで、安心して治療に専念できます。
4. 独自の「インナーマッスル・トリートメント」
鍼灸やオステオパシーなどを統合した、体への負担が少ない独自の施術です。特に、聴覚と深く関わる首や肩、顎周りの筋肉の緊張を緩め、乱れた自律神経のバランスを整えることで、脳の過剰な興奮を鎮めます。
5. 4つの国家資格
解剖学や生理学など、国が定める厳しい基準をクリアした国家資格者が、医学的知識に基づいた安全で効果的な施術をお約束します。
6. 地域No.1クラスの高い評価
大手口コミサイトなどで、実際に症状が改善された多くの患者さまからお喜びの声をいただいています。これが、私たちの施術が信頼できる何よりの証です。

次は、あなたの番です|聴覚過敏を克服された方の喜びの声
実際に聴覚過敏を克服された方々から、たくさんのお喜びの声をいただいています。
「耳栓なしで、電車に乗れるようになりました」(30代 女性 デザイナー)
2年以上、通勤電車での騒音が苦痛で、耳栓が手放せませんでした。先生は、私の仕事内容や生活習慣まで丁寧に聞いてくださり、「原因は自律神経の乱れですね」と初めて納得できる説明をしてくれました。施術を重ねるうちに、あれだけ突き刺さるように感じていた音が、だんだん気にならなくなっていくのが分かりました。今では、耳栓なしで外出できる日が増え、世界が広がったようです。
「もう一度、音楽を楽しめるように…」(20代 男性 ミュージシャン)
聴覚過敏で、大好きだった音楽から離れざるを得ず、絶望していました。こちらを選んだのは、「伴走者」という先生の言葉に惹かれたからです。先生は私の音楽への想いを真剣に受け止め、施術計画を立ててくれました。今では少しずつですが、自分の演奏する音を、痛みではなく喜びとして感じられるようになってきています。
「家族との食事が、怖くなくなりました」(40代 女性 主婦)
食器がぶつかる音や、子どもの笑い声さえも辛く、家族との食事の時間が苦痛でした。当院の多角的な検査で、原因が首や肩のひどい緊張にあると分かり、驚きました。施術を受けるたびに体が軽くなり、音に対する過敏さも和らいできました。先日、久しぶりに家族と笑いながら食事ができた時は、涙が出そうなくらい嬉しかったです。

聴覚過敏が改善した場合の未来
想像してみてください。
耳栓をカバンから取り出すことなく、安心して電車に乗り、街を歩ける毎日を。
友人とのランチやカフェでの読書を、周囲の音に怯えることなく、心から楽しんでいるあなたの姿を。
「また、あの音がしたらどうしよう…」という不安から解放され、仕事や勉強に集中し、穏やかな心で一日を過ごせる。音が溢れるこの世界を、もう一度、美しいものとして感じられる。
それが、当院が目指す根本改善の先にある未来です。
自宅でできる簡単セルフケア

改善を早め、再発を防ぐために、ご自宅でできる簡単なセルフケアを2つご紹介します。
【注意】
痛みや不快感を感じる場合は、絶対に無理をしないでください。リラックスして、心地よいと感じる範囲で行うことが大切です。
1. 耳周りのセルフマッサージ
耳の周りの血行を促進し、過敏になっている神経をリラックスさせる効果が期待できます。
- 両手の人差し指と中指を、耳のすぐ前のくぼみに当てます。
- 口を少し開けたり閉めたりしながら、気持ちいいと感じる強さで、円を描くように優しく10回ほどマッサージします。
- 次に、耳全体を手のひらで覆い、ゆっくりと後ろ方向に5回ほど回します。
2. 深呼吸(腹式呼吸)
乱れがちな自律神経のバランスを整える、最も簡単で効果的な方法です。
- 楽な姿勢で座るか、仰向けに寝ます。
- 鼻から4秒かけて、ゆっくりと息を吸い込み、お腹を大きく膨らませます。
- 口から8秒かけて、吸った時間の倍くらいの時間をかけて、ゆっくりと息を吐ききります。この時、お腹がへこんでいくのを意識します。
- この呼吸を、5分ほど繰り返します。音が気になってきた時や、寝る前に行うのがおすすめです。
聴覚過敏FAQ
- 聴覚過敏は、放っておいても自然に治りますか?
-
残念ながら、原因である自律神経の乱れや体の緊張が残ったままでは、自然に完全に治ることは稀です。むしろ、音を避ける生活を続けることで、脳がさらに音に対して過敏になり、症状が悪化してしまう可能性があります。「気にしないようにしよう」と我慢するのではなく、専門家による適切なケアを早期に始めることが、穏やかな日常を取り戻すための鍵です。
- 聴覚過敏の人が、絶対にやってはいけないことは何ですか?
-
最もやってはいけないのは、音を完全に遮断しようと、一日中耳栓やイヤーマフを着け続けることです。一時的な避難としては有効ですが、これを続けると、脳が必要な音とそうでない音を選別する能力が衰え、かえってわずかな音にも過敏に反応するようになってしまいます。また、自己判断で耳の奥を強くマッサージするのも危険ですので避けてください。
- この症状は、精神的なもの、気のせいなのでしょうか?
-
決して気のせいではありません。あなたは、実際に耐え難い苦痛を感じています。耳鼻咽喉科で「異常なし」と言われると、まるで自分の気のせいかと不安になりますよね。しかし、聴覚過敏は、脳の神経システムという**「機能」の問題**です。レントゲンや聴力検査といった「構造」の検査では見つけられないだけで、あなたの体の中では、明確な原因があって起きている症状なのです。
- なぜ、耳の検査では「異常なし」と言われるのですか?
-
耳鼻咽喉科で行う検査は、主に音を伝える鼓膜や耳小骨、あるいは音を感じ取る内耳といった**「音の伝達経路」に物理的な異常がないかを調べるものです。聴覚過敏の多くは、その先の、音を情報として処理する「脳の神経システム」の過敏性**が問題です。そのため、伝達経路に異常がない以上、「異常なし」という診断になってしまうのです。
- 発達障害と関係があると聞いたのですが、私は違うと思いますが…
-
確かに、発達障害の特性として聴覚過敏がある方もいらっしゃいます。しかし、**聴覚過敏だからといって、必ずしも発達障害というわけではありません。**むしろ、日々のストレスや体の緊張の積み重ねによって、後天的に自律神経が乱れ、聴覚過敏を発症する方のほうが、当院には多く来院されます。一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。
聴覚過敏の根本改善へ|最後に覚えておきたいポイント
- 聴覚過敏は「気のせい」ではなく、自律神経の乱れが原因で起こる、脳の機能的な問題です。
- 耳の検査で「異常なし」と言われても、あなたの体の中には明確な原因が隠されています。
- 薬や耳栓は対症療法であり、根本改善のためには、なぜ脳が過敏になっているのかという原因と向き合うことが不可欠です。
- 音を完全に遮断する生活は、かえって症状を悪化させるリスクがあります。
- 当院では、多角的な検査であなただけの原因を特定し、オーダーメイドの施術計画で根本改善を目指します。
- 鍼灸を含む独自の施術で体全体のバランスを整え、薬や耳栓だけに頼らず、施術を通じて穏やかな日常を目指すお手伝いをします。
- 私たちのゴールは症状の改善だけでなく、あなたが不安なく、音のある世界をもう一度楽しめる未来を取り戻すことです。
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この記事の執筆者

- 院名: 浜崎鍼灸整骨院
- 役職: 院長
- 年齢: 57歳
- 所在地: 大阪市
- 保有国家資格: 鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師
- メディア実績等: 24時間テレビ「愛は地球を救う」チャリティーマラソンにメディカルスタッフとして参加。新聞・テレビなど取材多数。国内だけでなく海外からも患者が来院。
- 人物像: 三児の父。趣味はラグビー、ソフトボール、ハイキング、サイクリング、映画・音楽鑑賞、食事会。地域ボランティア活動にも積極的で、災害ボランティアでは全国を駆け巡る。
- モッ トー: 「やり過ぎない」
参考:一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会, NPO法人 日本聴覚障害者心理協会