自律神経失調症の関節痛|原因不明の痛みを改善する方法

自律神経失調症による関節痛に悩み。室内で手首と肘を押さえながら不安そうな表情を浮かべる4女性

「先生、どこの病院へ行っても『骨に異常はない』と言われるんです。
でも、雨が降る前はズキズキ痛むし、毎日体が重くて辛い。もう、私の気のせいなんでしょうか…」先日、長年ひざの痛みに悩む女性の患者様が、そう言ってうつむかれました。
そのお話をお聞きして、私は強く感じました。
これは関節だけの問題ではない、と。そして、このように原因不明の関節痛と「異常なし」という診断の間で、一人で不安を抱えている方は、この大阪市だけでもきっと大勢いらっしゃるはずだ、と。
その方々へ、少しでも光を照らせるような情報をお届けしたい。そんな想いで、この記事を書いています。
この記事では、なぜ自律神経失調症で関節痛が起こるのか、その原因にはストレスや生活習慣がどう関わっているのかを明らかにします。
また、筋肉痛がなぜ併発するのか、関節痛とセットで頭が痛い理由、そして見過ごされがちな倦怠感がひどいのも危険なサインであることにも触れていきます。
ご自身の状態を知るために、まずは診断テストで状態を知り、生まれつきの体質である本態性自律神経失調症の可能性についても解説しながら、辛い日々の乗り越え方を探ります。
さらに、自律神経失調症による関節痛へのアプローチとして、回復のために体力をつける重要性や、病院で異常なしと言われた時の選択肢を具体的に提示します。
そして、全体を整える鍼灸のメリットとは何か、最終的に専門家と治す自律神経失調症の関節痛について、私が日々多くの患者様と向き合う治療院から、専門家の視点で詳しくお伝えします。

この記事を読んでわわかること

  • 自律神経失調症で関節痛が起こるメカニズム
  • 病院の検査で「異常なし」と診断される理由
  • ご自身でできるセルフケアと体力のつけ方
  • 原因不明の関節痛に対する鍼灸の具体的なアプローチ
目次

なぜ?自律神経失調症で関節痛が起こる原因

  • 検査で異常なしの自律神経失調症関節痛
  • まずは診断テストで状態を知ろう
  • 筋肉痛がなぜ併発するのか
  • 関節痛とセットで頭が痛い理由
  • 倦怠感がひどいのも危険なサイン
  • 毎日辛いと感じる日々の乗り越え方
  • 生まれつき?本態性自律神経失調症

検査で異常なしの自律神経失調症による関節痛

自律神経失調症の関節痛で、男性がソファで肩を押さえて痛みに耐えている様子。
自律神経の乱れによる身体の痛みに困惑する男性。

整形外科などでレントゲンやMRIを撮影しても、「特に骨に異常はありません」と言われ、湿布や痛み止めを処方されるだけで終わってしまった経験はありませんか。
自律神経失調症による関節痛は、骨や軟骨がすり減るといった器質的な問題ではないため、画像検査では原因が特定しにくいのが特徴です。
この痛みの正体は、自律神経のバランスが崩れることによって引き起こされる機能的な問題にあります。
例えば、ストレスなどにより体を興奮・緊張させる交感神経が過剰に働くと、全身の血管が収縮してしまいます。
すると、関節周辺の血流が悪くなり、筋肉が硬直し、痛みを感じる物質が溜まりやすくなるのです。これは、いわば蛇口をきつく締めすぎて、必要な場所に水(血液)が届なくなっている状態に似ています。

ポイント

自律神経失調症の関節痛は、骨や関節そのものの異常ではなく、血流の悪化や筋肉の過度な緊張といった「体の機能の乱れ」が原因で起こります。
そのため、一般的な画像検査では「異常なし」と診断されることが多いのです。
このような痛みは、特定の関節だけでなく、日によって痛む場所が変わったり、全身のさまざまな関節が移動するように痛んだりすることも珍しくありません。
だからこそ、痛む箇所だけを対症療法的に治療するのではなく、なぜ血流が悪くなっているのか、なぜ筋肉が緊張しているのかという根本原因に目を向ける必要があります。

まずは診断テストで状態を知ろう

ご自身の症状が自律神経の乱れから来ている可能性があるのか、気になる方も多いでしょう。もちろん、正確な診断は専門家による問診や検査が必要ですが、ここでは一つの目安として、ご自身の状態を客観的に振り返るためのセルフチェックリストをご紹介します。

以下の項目に、いくつ当てはまるか数えてみてください。

カテゴリ症状チェック
身体の症状めまいや立ちくらみをよく感じる
胸が苦しくなったり、動悸がしたりする
便秘や下痢を繰り返し、お腹の調子が悪い
慢性的な肩こりや腰痛に悩んでいる
寝ても疲れが取れない、朝起きるのが辛い
心の症状理由もなく不安な気持ちになることが多い
ささいなことでイライラしてしまう
何事にもやる気が出ず、気分が落ち込みがち
集中力が続かず、物事を考えられない
人付き合いが億劫に感じられる

注意点

この診断テストは、あくまで簡易的なセルフチェックです。当てはまる項目が多い場合でも、自己判断で「自律神経失調症だ」と断定することは避けてください。他の疾患が隠れている可能性もあるため、辛い症状が続く場合は必ず医療機関を受診しましょう。

このリストは、自律神経の乱れが身体だけでなく、精神面にも広く影響を及ぼすことを示しています。もし複数の項目に心当たりがあるのなら、それは体からの重要なサインかもしれません。

筋肉痛がなぜ併発するのか

自律神経失調症の関節痛で、女性が、腕の筋肉痛に困惑する女性の画像。
思い切り動かしたりしたわけではないのに、筋肉痛が起こります。

自律神経失調症で関節痛を訴える方の多くは、同時に原因不明の筋肉痛にも悩まされています。運動をしたわけでもないのに、なぜ筋肉まで痛むのでしょうか。これには、関節痛と同じく自律神経の乱れ、特に交感神経の過剰な働きが関係しています。

私たちの体は、緊張やストレスを感じると交感神経が優位になり、筋肉を硬くして外部の刺激から身を守ろうとします。これは本来、危険から身を守るための正常な防御反応です。しかし、この状態が慢性的に続くと、筋肉は常に緊張し、リラックスできなくなってしまいます。

血行不良の悪循環

硬くなった筋肉は、内部の血管を圧迫します。すると血流が悪化し、筋肉に必要な酸素や栄養が届きにくくなるのです。同時に、疲労物質や痛みを生み出す物質が排出されずに溜まってしまい、これが「こり」や「痛み」として感じられます。この状態が、運動をしていないのに筋肉痛が起こるメカニズムです。

つまり、関節痛も筋肉痛も、根底にある原因は「交感神経の過緊張による血行不良」で共通しているケースが非常に多いと言えます。関節を支えているのは筋肉ですから、その筋肉が常に緊張していれば、関節への負担も増大し、痛みを悪化させる要因にもなります。

関節痛とセットで頭が痛い理由

自律神経失調症の関節痛があり、同時に頭痛も起こった女性の画像
頭痛に関する疑問や不安はありませんか?

「関節が痛む日は、決まって頭痛もひどくなる」という経験はありませんか。自律神経の乱れは、関節だけでなく頭部の痛み、特に「緊張型頭痛」を引き起こすことがよくあります。

緊張型頭痛は、後頭部から首筋、肩にかけての筋肉が過度に緊張することで起こる頭痛です。ヘルメットで締め付けられるような、ズーンとした重い痛みが特徴で、めまいや吐き気を伴うこともあります。この原因もまた、これまでお話ししてきた筋肉の緊張と血行不良にあります。

特に、デスクワークやスマートフォンの長時間利用などで、うつむいた姿勢が続くと、頭の重み(成人で約5kg)を支える首や肩の筋肉には常に大きな負担がかかります。この物理的なストレスに、精神的なストレスが加わることで、交感神経はさらに活性化し、筋肉の緊張はピークに達します。

首・肩の緊張が全身に影響

首や肩は、脳と全身をつなぐ神経や血管が集中する非常に重要な場所です。この部分の筋肉がガチガ-チに硬くなると、脳への血流が阻害されて頭痛を引き起こすだけでなく、全身の自律神経の働きをさらに乱す原因にもなり得ます。その結果、関節痛やその他の不調が悪化するという悪循環に陥ってしまうのです。

このように、関節痛と頭痛は、「首・肩周りの過度な緊張」という共通の原因から生じている場合が少なくありません。どちらか一方の症状だけを治療するのではなく、両方の症状を引き起こしている大元の原因にアプローチすることが改善への鍵となります。

倦怠感がひどいのも危険なサイン

自律神経失調症の関節痛に倦怠感も加わって、ソファーに座り痛みのある膝をさする女性の画像
「寝ても寝ても地彼が摂れない」の正体とは?

関節や頭の痛みに加え、多くの人が訴えるのが「何をしても取れない、ひどい倦怠感」です。十分な睡眠時間を確保しているはずなのに、朝から体が鉛のように重い。少し動いただけですぐに疲れてしまい、一日中横になっていたい。このような状態は、単なる疲れではなく、自律神経の乱れが深刻化している危険なサインかもしれません。

私たちの体を休息・回復モードにするのは、副交感神経の役割です。しかし、自律神経のバランスが崩れ、交感神経ばかりが優位になっていると、夜になっても体が十分にリラックスできません。睡眠中も筋肉の緊張が抜けず、眠りが浅くなり、脳も体も十分に回復できないのです。

これが、「寝ても寝ても疲れが取れない」状態の正体です。体内のエネルギーが常に消耗し続け、回復が追いつかないため、慢性的なエネルギー不足に陥ってしまいます。その結果として、激しい倦怠感や疲労感となって現れるのです。

「体がだるくて何もやる気が起きない」というのは、決して気持ちの問題や怠けではありません。それは、体がエネルギー切れを起こして「これ以上は活動できません」という悲鳴を上げている状態なのです。まずはご自身を責めず、体をしっかり休ませてあげることが何よりも大切ですよ。

浜崎鍼灸整骨院院長、浜崎洋の画像
私はこう思います。

関節痛や頭痛といった「痛み」の症状に、この「倦怠感」が加わると、日常生活の質は著しく低下します。痛みを我慢しながら活動することでさらにエネルギーを消耗し、倦怠感が強まるという悪循環を断ち切る必要があります。

毎日辛いと感じる日々の乗り越え方

原因不明の痛みや倦怠感が毎日続くと、気持ちまで滅入ってしまうのは当然のことです。先の見えない不調との闘いは、精神的にも大きな負担となります。「いつまでこの状態が続くのだろう」「周りの人には理解してもらえない」といった不安や孤独感は、ストレスを増幅させ、さらに自律神経のバランスを崩してしまいます。

このような辛い日々を乗り越えるために、まず大切にしていただきたいのは「完璧を目指さない」ことです。私のモットーは「やり過ぎない」ですが、これは治療においても、日常生活においても非常に重要な考え方だと感じています。

「やり過ぎない」ための3つのヒント

  1. 100点ではなく60点を目指す:「今日はこれだけやろう」と決めたことの6割できれば上出来、と考えるようにしましょう。自分に対するハードルを少し下げてあげることが、心の余裕に繋がります。
  2. 調子の良い日も無理をしない:少し体調が良いと、つい溜まっていた家事や仕事を一気に片付けたくなりますが、これは症状をぶり返す原因になります。調子の良い日こそ、エネルギーを温存する意識が大切です。
  3. 「何もしない時間」を意識的に作る:5分でも10分でも構いません。スマートフォンを置き、何も考えずにボーっとする時間を作りましょう。これは脳と神経を休ませるための積極的な休息です。

痛みが強い日、倦怠感がひどい日は、無理に動こうとせず、自分を甘やかすことを許可してあげてください。辛い症状がある中で、毎日を何とか乗り越えているご自身を、まずは認めて褒めてあげることが、回復への大切な一歩となります。

生まれつき?本態性自律神経失調症

「特に大きなストレスもないのに、昔からどうも体調を崩しやすい」という方もいらっしゃるかもしれません。自律神経失調症は、ストレスや生活習慣だけでなく、その人が生まれ持った体質が関係している場合があります。これを「本態性自律神経失調症」と呼びます。

このタイプの方は、もともと自律神経の調節機能がデリケートで、些細な環境の変化や刺激でもバランスを崩しやすい傾向があります。例えば、以下のような特徴に心当たりはありませんか。

  • 子供の頃から虚弱体質、体力に自信がなかった
  • 低血圧で、朝起きるのが非常に苦手
  • 季節の変わり目や気圧の変化で体調が悪化しやすい
  • 乗り物酔いをしやすい

本態性自律神経失調症は、性格や精神的な弱さが原因ではありません。あくまで「体質」の問題ですから、「自分が弱いからだ」などとご自身を責める必要はまったくないのです。むしろ、ご自身のデリケートな体質を理解し、それに合わせた生活の工夫をしていくことが重要になります。

体質だからと諦めないで

「体質なら仕方ない」と諦めることはありません。確かに、体質そのものを根本的に変えるのは難しいかもしれませんが、食事や睡眠、運動といった生活習慣を整えることで、自律神経のバランスを安定させることは十分に可能です。ご自身の体の声に耳を傾け、無理のない範囲で生活をコントロールしていくことが、症状の改善に繋がります。

自律神経失調症による関節痛へのアプローチ

  • 回復のために体力をつける重要性
  • 病院で異常なしと言われた時の選択肢
  • 全体を整える鍼灸のメリットとは
  • 専門家と治す自律神経失調症の関節痛

回復のために体力をつける重要性

自律神経失調症の関節痛対策に、ゆっくりと公園をウォーキングする女性の画像
体力をつける事はとても重要ですが、同じくらい「やり過ぎない」言雄も重要です。

自律神経のバランスを整え、辛い症状から回復するためには、適度な体力をつけることが非常に重要です。体力がなければ、ストレスへの抵抗力も弱まり、わずかな負担でもすぐに体調を崩してしまいます。ただし、ここで言う「体力をつける」とは、ハードなトレーニングをすることではありません。

むしろ、痛みや倦怠感がある時に無理な運動をすると、交感神経が過剰に刺激され、かえって症状を悪化させてしまう可能性があります。大切なのは、今の自分の体力レベルに合わせて、無理なく続けられる運動を見つけることです。

まずはウォーキングから

最初におすすめしたいのが、リズミカルなウォーキングです。一定のリズムで体を動かすことは、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌を促し、精神的な安定にも繋がります。時間は15分〜20分程度からで十分です。「頑張って歩く」というよりは、景色を楽しみながら気持ちよく散歩するくらいの感覚で始めてみましょう。

運動の際の注意点

運動は、必ず体調の良い日、時間帯を選んで行ってください。少しでも痛みや倦怠感が強い日は、勇気を持って休むことが大切です。運動中に気分が悪くなったり、運動後に症状が悪化したりするようであれば、運動の強度や時間が合っていない可能性があります。「やり過ぎない」ことを常に意識してください。

適度な運動は、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげ、睡眠の質を高める効果も期待できます。体力がついてくると、自律神経の調節機能も安定しやすくなり、症状の改善に向けた好循環が生まれてきます。

病院で異常なしと言われた時の選択肢

自律神経失調症の関節痛で、女性が医師と話しながら困惑した表情をしている。
機能的な問題は病院の検査や治療では難しい面があります。

病院での検査で「異常なし」と診断され、有効な治療法が見つからずに途方に暮れてしまう方は少なくありません。西洋医学は、レントゲンや血液検査などで数値や画像として捉えられる「器質的な異常」を見つけて治療することを得意としています。しかし、自律神経失調症のような「機能的な問題」に対しては、アプローチが難しい場合があるのです。

このような状況で、ぜひ知っていただきたいのが東洋医学、特に鍼灸治療という選択肢です。西洋医学と東洋医学では、体に対する考え方やアプローチが根本的に異なります。

西洋医学東洋医学(鍼灸)
得意な分野病気の原因を特定し、薬や手術で直接取り除くこと(局所治療)体全体のバランスの乱れを整え、自然治癒力を高めること(全体治療)
診断方法画像検査、血液検査などの客観的データが中心脈や舌、お腹の状態などを診る四診による独自の診断
アプローチ症状を抑える対症療法が中心症状の根本原因である体質改善を目指す根治治療が中心

どちらが良い・悪いという話ではありません。それぞれに得意な分野があるのです。そして、西洋医学的な検査では原因が見つからない不調こそ、東洋医学が得意とする領域なのです。病院での治療で改善が見られない場合、視点を変えて、ご自身の体を「バランス」という観点から見直してみることが、突破口になるかもしれません。

心身の全体を整える鍼灸のメリットとは

自律神経失調症の関節痛の治療を受ける人の画像。
自律神経失調症の調節には、心身のバランスを診る事が重要です。

では、なぜ鍼灸治療が自律神経失調症による関節痛に有効なのでしょうか。その最大のメリットは、痛む関節だけを診るのではなく、不調の根本原因である「体全体のバランスの乱れ」を整える点にあります。

東洋医学では、私たちの体には「気・血・水(き・けつ・すい)」という生命エネルギーが巡っており、これらがスムーズに流れることで健康が保たれていると考えます。自律神経の乱れは、この気や血の流れが滞っている状態(気滞・瘀血)と捉えることができます。

鍼灸治療は、手足などにあるツボ(経穴)に鍼やお灸でごくわずかな刺激を与えることで、この気血の流れを調整し、滞りを解消します。これにより、以下のような効果が期待できます。

鍼灸治療に期待できる主な効果

  • 自律神経の調整:ツボへの刺激が自律神経に働きかけ、交感神経と副交感神経のバランスを整えます。
  • 血行促進:硬くなった筋肉を緩め、全身の血流を改善します。これにより、痛み物質が排出されやすくなります。
  • 鎮痛作用:脳内で痛みを抑制する物質(内因性オピオイド)の分泌を促す効果があるとされています。
  • リラックス効果:副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせることで、睡眠の質を向上させます。

鍼灸のデメリットや注意点

一方で、鍼灸治療は薬のようにすぐに効果が出るわけではなく、体質を根本から改善していくためには、ある程度の期間、継続して通院する必要があります。また、施術者との相性も重要です。鍼は痛い、お灸は熱いというイメージがあるかもしれませんが、国家資格を持つ経験豊富な施術者であれば、ほとんど痛みを感じない優しい刺激で施術を行います。信頼できる鍼灸院を見つけることが大切です。

鍼灸は、人間が本来持っている「自然治癒力」を最大限に引き出すためのスイッチを押すような治療法です。ご自身の力で回復できる体を取り戻すための一つの有効な手段と言えるでしょう。

専門家と治す自律神経失調症の関節痛

原因不明の関節痛や様々な不調と一人で闘うのは、非常に辛く、孤独なものです。この記事で解説してきたように、自律神経失調症による症状は多岐にわたり、その原因も複雑に絡み合っています。だからこそ、信頼できる専門家と二人三脚で改善を目指すことが、回復への一番の近道になります。

  • 自律神経失調症で関節痛は起こりうる
  • 原因はストレスや生活習慣、体質が複合的に関与する
  • 病院の検査で「異常なし」と言われるのは器質的な問題ではないから
  • 関節痛だけでなく筋肉痛や頭痛、倦怠感も併発しやすい
  • 症状の背景には交感神経の過緊張と血行不良がある
  • セルフチェックはあくまで目安として活用する
  • 辛い日は「やり過ぎない」ことが何よりも大切
  • 体質的な要因(本態性)を理解し自分を責めない
  • 回復には無理のない範囲で体力をつけることが重要
  • 適度な運動はウォーキングから始めるのがおすすめ
  • 西洋医学で改善しない場合は東洋医学という選択肢がある
  • 鍼灸は局所でなく体全体のバランスを整えるアプローチ
  • 気血の流れを整え自然治癒力を高めるのが鍼灸の目的
  • 体質改善には継続的な治療が必要になる場合がある
  • 一人で悩まず、まずは専門家に相談することが回復への第一歩

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もしあなたが今、出口の見えないトンネルの中にいるように感じているのなら、ぜひ一度ご相談ください。私たち専門家は、あなたの体の声に耳を傾け、なぜ不調が起きているのかを一緒に考え、最適な道筋を見つけ出すお手伝いをします。あなたの辛い症状を諦める必要はありません。一緒に、健やかな毎日を取り戻しましょう。

この記事の執筆・監修者

浜崎鍼灸整骨院 院長 浜崎

保有国家資格:鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師

大阪市で「浜崎鍼灸整骨院」を営む。三児の父。24時間テレビ「愛は地球を救う」チャリティーマラソンにメディカルスタッフとして参加するなど、豊富な臨床経験を持つ。新聞・テレビ取材多数。趣味はラグビー、サイクリング、映画鑑賞など多岐にわたる。日々の地域活動にも積極的に参加しており、大規模災害時にはボランティアとして被災地支援に駆けつける一面も。モットーは「やり過ぎない」。

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